@min_kotoni で、たまに小咄をつぶやいています。
ジオコン4
ここ数日の夢。内容は朧気ではっきりしない。頭痛に悩まされ覚醒するのだから目覚めは最悪である。『無理に生きなくていいのに。あなたの生は終わったのだから』あれは誰だ。「おはようアール」自分はそんな名前だったろうか。昨日まで間違いなくアールだった。しかし、術はすべての段階を終えた。
ジオコン2
「お見舞い!オイラと哥鞍から」ストローメアは腕だけを使って慎重に受け取った。胴を動かすと痛むのだ。籠には飴玉と「クリスマスオレンジ?」やや時期が違う気がする。皮を剥いて口に運ぶ。ふつうのオレンジとは違う、酸味の控えめな甘さが広がる。「哥鞍もクリスマスを祝うのかしら?」
ジオコン3
ジュランが部屋に戻ると、少年が布のお化けになっていた。最近流行り始めたタキシード…おそらくは。背広に押込まれたワイシャツはぐちゃぐちゃで、袖はゾンビのように垂れている。「何ですかその格好」「ハヅキを人間らしいデートに誘おうと…思って」「猫の姿の方が可愛いですよ」「猫扱いするな!」
Kマン
駅から徒歩数分の場所に不思議と買い手のない売地がある。看板が柵にしがみつき、その杭は雑草に覆われ、それを明るい月光が寒々しく照らす。彼は退職前の半年間ヒーローとして濃い生活を送っていたが、辞めればすぐに普通の人となった。毎日唱えていたキーを口にすることは二度とないだろう。
DF3
「空を見た?私は血の色みたいで嫌い」紅葉も赤い服さえも嫌う彼女は、異国の恐ろしい話をしてくれた。簡単な少しの操作で、金属や火薬を遠くまで弾き飛ばす道具が存在すると。「友人はそれで死んだの。魔族より怖いものはいくらでもある」彼女は言った。彼女は魔族の王の次の敵を見ていた。
切り札
今日はこれまでで最も大きな舞台の日。会場を埋め尽くしたファンにぶぎゅるは「育ててくれた母に感謝したい」と伝えた。今日は大成功だった。しかし撤収時、観客の心無い言葉が彼女の耳に突き刺さる「セラ○ンのパクリ」。それをスタッフに零すと「美少女設定だと皆同じ顔になるからね」とどめだった。
ジオコン3
最近のティティスときたら、元々のおてんばに加え更におかしくなってしまった。頬はバラ色、時に長い耳まで赤く染め、足取りは軽やかで今にもスキップしそうだ。アイギールに尋ねたら、彼女は恋をしているのと教えてくれた。恋って素敵なものだと聞くけれど、変になってしまうのは嫌だなとハヅキは思う。
幻世
猫鬼に襲われた子を助けたのだが、孤児となったため里親の問題が出てきた。師匠は、住まいは面倒をみるから、ペトゥムは勉強や魔法を教えろと、とんでもない役割分担を提案した。この子は何故か、子どもが苦手なペトゥムに懐いてしまったのだった。師匠曰わく「幼子の前では禁煙しなさい」。
ジャンプヒーロー
王は日々護衛を連れているが、真に強い王は優秀な配下を守るものである。そう教えられたのか、あまり考え込まない彼の気質によるものか、彼は自身の親衛隊の救出へ向かうことを迷わなかった。スケート靴を滑らせ急ぐ。犯人の目星はついている。「余は王子である!」
幻世
とある遺跡の最深部にあると言われる、伝説の目玉焼きのレシピを入手しろと頼まれた。エル自身は家宝の復元作業で手が放せないので行けない、という。いまさら猫なで声で乞われても動く気にはならないのだが、家宝を奪われ崩れ落ちたエルの姿を思い出すと、無視できなかった。
ジオコン2
エステロミアに屋内プールができた。季節や天候に左右されず遊泳を楽しめると聞き、ベクターが興味を示したので今日はふたりで遊びにきた。プールサイドに座り脚をばたつかせる彼女が可愛かったので、後ろから抱きしめてこめかみにキスする。ベクターは僅かに俯いてほんのり頬を染めた。
ジオコン2
チョップは、ピンク色の木々が描かれた袋から、香ばしい匂いがするのに気づいた。「何これ食べていい?」哥鞍が頷くのを一応確認してから開けると、満月のようにまるくて薄い菓子が現れた。哥鞍は茶を一口すすって煎餅の袋に手を伸ばす、が既に軽い。「煎餅どこ行った」「新月になった!」「…」
ADF
「これは何の絵だ」「カシス様ご自身は、花を描いたと」花びらが茶色や暗い青で描かれ、悪夢のような絵になっている。「クォーダに咲く花はこのような色だったか」「このような色の種もございますが、多くは違います」王は幼い息子の精神を案じたが、何も出来なかった。
ジオコン2
今回の依頼は害獣退治である。しかしいつものスライムやゴブリンではない。白鳥である。今年は数が異常に多く、たびたび人を襲って怪我をさせるということだ。白鳥退治の依頼を受けたのはアッシュ、ストローメア、フェニッカであった。
白鳥に対する優美なイメージは誰が最初に抱いたのだろう、そいつは頭が狂っているに違いない、とアッシュは思った。実際の彼らときたら鳴き声はうるさいし気性は荒い。
アッシュは白鳥に苦戦していた。白鳥とは戦った経験がないので動きが読みにくい。顔めがけて飛びかかってきた白鳥を剣と鞘で払いのけようとする。しかし長い首で横に回り込まれ、右腕をつつかれる。腕を引いた勢いで蹴り飛ばそうとする。また回り込まれる。鎧がなければ傷だらけだったことだろう。
一方ストローメアは未知の敵に善戦していた。得意の雷撃の威力を調節し、強すぎない攻撃を細かく放って白鳥をうまく威嚇している。
後ろのフェニッカは大丈夫だろうか? アッシュが様子を確かめるより先にボコン! という軽快な音が響いた。
フェニッカは合格シールのついた片手鍋で白鳥を殴りつける。「ちょうど良さそうだったので近くの民家で借りました」ボコン! ボコン! フェニッカの周囲の白鳥は目を回し、混乱し、逃げまどった。
間もなくアッシュの周りの白鳥たちも、フェニッカの軽快な鍋さばきによって片付いた。「さ、サンキュー、助かったフェニッカ」「お役に立てたようで嬉しいです」
この日を境にアッシュは剣の腕に自信をなくし、報酬に対し謙虚になった。ただ一人そのわけを知っているストローメアは、黙っていようか、面白おかしく噂しようか迷っているところである。
『頭痛』『女』『記憶』
クロウ転生、幼児期。 クロウ転生時のイメージです。ある程度自我が出てくる年齢まで自分がクロウだってわからないんじゃないかなと思って。 アールって名前はてきとうに。
『かさぶた』『キャンディ』『ミカン』
ストローメア療養中。 エステロミアのクリスマスオレンジの風習と、クリスマスに関係なく温州みかんを食べる哥鞍。
『擬人化』『未対応』『ワイシャツ』
黒猫のデート。 ジュランと精霊の猫でした。ハヅキちゃんモテモテ。
『満月』『緑』『支え』
荒城の月。秘密結社Cの痕跡を消すため更地になった、何故か買い手がつかないC社ビル跡地。
『銃弾』『赤』『紅葉』
茜の空。アーチャーのあの人です。台詞一字一句覚えているわけでないから矛盾あったらごめんよ
『舞台』『ぬくもり』『三日月』
ぶぎゅるいじめ。
『耳』『薔薇色』『スキップ』
このお題見たときから、亜麻色の髪の乙女が頭のなかをぐるぐるしてたよ。ティティスさん緑髪か金髪ですが。
『幼児』『支え』『タバコ』
王国の魔術師なら金持ってるでしょうと押しつけられたっぽい。自分で書いたやつの番外編みたなイメージ。
『国』『速度』『責任』
GoGoIVANの親衛隊、飛んでいくときのヒューンって効果音が可愛かった。
『猫なで声』『目玉焼き』『情報』
エルとダリオス。伝説のエロ本とかいろいろある世界だなぁ。
『ぬくもり』『味覚』『プール』
ドリーム小説!
『新月』『桜並木』『せんべい』
桜ちょっとつらかった。
『お題は「花」、ハチャメチャな作品を創作しましょう。補助要素は「子供」です。』
天才だけど子育ては下手なシシス、既にぐれはじめたカシス。
『白鳥』『合格』『フルボッコ』
書いてて楽しかったので気の向くまま長々と。
2011.12.14 みん コトニエイ