女神の子 3
「おはようレニス」
いつのまにかオネストが後ろに立っていた。 「今日はずいぶんと早起きだね」 そっと花を置く。 無関心だったレニスには名前も意味もわからないけれど、 彼女が好んでテーブルに置いていた花。 「レニスは知っていたかい?」 神殿横の小さな丘は、朝には眩しいほどの光で溢れること。 ラウラは毎日、この丘を歩いて神殿に通っていたんだ。 そうすると、真っ白な光でラウラが霞んでみえて。 女神様が現れたらあんなふうなのかな、って思ったこともあったよ。 すこし照れながらオネストがいう。 そんなこと、レニスには知る由も無かったけれど ここはラウラのための場所なのだと、思う。 小さな丘にあふれる真っ白な光。 勝利の光? 安穏の光? ずっと戦い続けてきたラウラが やっと休息の場所をみつけられたんじゃないかな、って。 そう思いたいんだ。 (04.01.12) |
ゲームしたことある方向けの文章しか書けません。 でも ラウラが好きなんです。大好きなんです。 |